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2012年9月 3日 (月)

棋譜並べについて Vol.5 ~ 棋譜の表と裏 -理論編2- ~

 読者の皆さん、お疲れ様です。長らくの更新停止 申し訳ありませんでした。

未だ多忙な身に変わりはありませんが、マイペースに更新の方して参りますので、今後もお付き合い下さいm(_ _)m


 さて、では前回の続きとして「戦法の知識を得ること」についてお話します。

皆さんは日々、色々な戦法いわゆる定跡を勉強されていると思いますが、定跡は日進月歩の勢いで進化しています。

皆さんが定跡を勉強する際は、市販の書籍を読んで勉強されることが多いと思います。書籍にはその著者が研究して結論をまとめた定跡手順が掲載されていて、皆さんはその手順を覚えるのが勉強と思われている方も多いでしょう。しかしそれは、その戦法について一通りの知識を持ったレベルの人が、最先端の結論を知ることで採用する形を選ぶための情報収集です。

現代の定跡はあまりにも進歩しすぎていて、入門したての方が一冊の定跡書を読んでみても、その戦法の全てを知ることは到底困難で、氷山の先端しか知りうることはできません。

皆さんはあまりに進化しすぎた定跡という大木の分枝ばかりに囚われて、幹となる部分をおろそかにしてはいませんか?「研究」という名のもとにマニアックな手順の結論を出すことばかりに終始していませんか?

自分の得意な戦法の細かい変化とその結論をいくつも覚えることは重要でないとは言いませんが、細かい変化ほど実戦に応用しづらく、また忘れやすいものです。そういった研究による知識の差が勝敗に直結するのは、プロレベルの話です。本当に覚えるべきは幹の部分、すなわち本筋なのです。その本筋の数を多く・太くしていく、また一度忘れても自力で生やすことができる力が重要なのです。


 戦法の幹となる思想を知るには、時系列で定跡の進化を追う必要があります。

では、過去から現在までの定跡書を山のように集める必要があるかと言えば、そうではありません。時系列の順に、その戦型が現れるプロの棋譜を並べていけば良いのです。もちろん、水面下に潜む変化まで考えつくすのは困難ですので、大まかな外枠をつかむことが重要です。できれば、そういった解説の付いた棋譜を並べるのが良いでしょう。

プロの棋譜は、指された当時の定跡の最先端であることが多いため、プロの棋譜に出てくる手順を追えば、定跡がどのように変わったかの勉強にもなります。棋譜同士で共通の手順・陣形が見られるならば、それは「当時の常識・流行」であったことが分かります。


 逆を言えば、戦法の歴史の知識があれば、「開始日時」から当時どのような戦法が流行っていて、どのような手順・形が当時の常識であったかという知識のもとに棋譜を並べることが出来ます。それにより、その一局の意義、つまりその一局を境にどのように結論が変化して、公式戦での採用率が変わったかなど、その対局周辺のつながりを知ることが出来ます。

それにより、ただ棋譜の手順を暗記するのでない、正しい手順や形を発見する大きな流れをつかむことができます。戦法の変遷の背景にある思想が、自分の研究に役立てることが出来るようになります。


 今回の講義はここまでとします。曖昧な話ばかりになってしまったので、次回は具体的に戦法を取り上げ、その変遷を追ってみることにしましょう。

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